RGBのはなし

RGBは、Red(赤)・Green(緑)・Blue(青)の略で、光の三原色のことです。

みなさんが今見ているこの画面もRGBで表現されています。ホームページやバナーなどのデジタルコンテンツではRGBを使います。それとは反対に、印刷の世界では色の三原色CMYKを使います。

私たちが目にしているものはおよそ全て、光の具合を目が感知して映像にしているのでRGBで見えています。光が全くなければ【 黒 】。赤+緑で【 黄 】。赤+青で【 紫 】。緑+青で【 水色 】。赤+緑+青で【 白 】といった具合です。デジタルコンテンツでは、これを赤緑青それぞれ0〜255の256段階に分けて表現しているので、256^3=16,777,216 実に1600万色以上の色の表現が可能です。人間が感知できる色の種類は通常の状態では約187万色、条件が整っていれば約750万色だそうです。RGBで表現できる色数1600万と聞いて「多すぎるんじゃないの?」と思ってしまいましたが、人間が感知できる色数からすると納得ですね。人間が感知できる色数にもビックリですが・・・。

色に限らず、音響や情報理論の分野において、人間が知覚できる上限の2倍以上の数を以ってデジタル信号化すれば、人間には違和感なく知覚できる「標本化定理(サンプリング定理)」といったものがあります。この定理は日本人の「染谷勲」氏とアメリカ人の「クロード・E・シャノン」氏がそれぞれ独立に証明しています。そのため「染谷-シャノンの定理」と呼ぶこともあります。

ですから、人間が感知できる色数約750万色を違和感なくデジタル信号化しようとすれば、256^3=16,777,216色数で表現するのは、「標本化定理」から理にかなっていたわけですね。(人間が感知できる色をRGBが全て表現できるかというと、そうではありません。そこいらへんは難しいので割愛)

因みに今みなさんがご覧になっているこの文字、黒ではありません。実は黒に近い灰色を使用しています。詳しくはRGBがそれぞれ256段階中RGB(51,51,51)です。人間は黒色に対して違和感や恐怖心を覚えます。黒猫やカラスに対して同じ感情を抱く方がおられるのはそのためです。ですからホームページを見ている人に対して違和感等を抱かせないために、私はできるだけ黒:RGB(0,0,0)を使用しません。

余談になりますが、ほぼ完全に【 黒 】の「物質」、「ベンタブラック」が開発されました。可視光の最大99.965%を吸収する既知の最も黒い物質だそうです。立体なのに平面にしか見えない、「究極の黒」です。興味のある方は検索してみてください。

次回は色の三原色「CMYK」のはなしです。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
ABOUT WORKS CONTACT