パンフレット

瀬戸内国際芸術祭 伊吹島パンフレット2022

パンフレット

瀬戸内国際芸術祭 伊吹島パンフレット2022

香川県

観音寺市

現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。世界各地から訪れる熱心なアートファンと、ゆったりと島旅を楽しむ観光客。フェリーを降りた瞬間、来場者の手元でガイド役を果たすのが、この1冊のパンフレットです。

伊吹島実行委員会様からいただいたご相談は、単に「展示作品を並べた案内状」を作ることではありませんでした。目指したのは、「初めて島を訪れた方が迷わず快適に巡ることができ、アートの魅力を存分に体感でき、旅が終わったあとも記念として大切に残したくなる一冊」です。

限られた8ページというスペースの中で、いかに情報を心地よく整理し、読み手の体験を豊かにするデザインへ昇華させたのか。その制作プロセスをご紹介します。

現場の課題:多彩な情報と屋外環境に寄り添う設計

制作にあたり、まず着目したのは島を巡る旅行者の「実際の動きと心理」でした。

膨大な情報のスマートな整理

作品の紹介だけでなく、鑑賞ルート、定期船のダイヤ、高低差のある坂道、休憩スポットなど、島歩きに必要な要素は多岐にわたります。あれもこれもと均等に並べてしまうと、かえって大切な情報が見落とされがちになります。

島歩きならではの利用シーン

日差しの強い屋外や風が通る港、坂道の移動中など、パンフレットは何度も開閉され、携帯されます。一般的な薄手の用紙ではシワや折れが目立ちやすいため、過酷な使用環境にしっかりと耐えられる仕様が求められました。

「ただ見た目がきれいなだけ」ではなく、旅の現場で頼りになる実用性を備えてこそデザインの価値が生きる――そこから具体的なプランニングをスタートしました。

体験価値を高めるデザイン設計:3つの工夫

ひと目で世界観を伝える「伊吹の樹」の大胆なビジュアル

パンフレットとの出会いは、まず手に取ってもらうことから始まります。

表紙には、伊吹島を象徴する作品「伊吹の樹」を堂々と配置。「Setouchi Triennale 伊吹島」のタイポグラフィをシンプルかつ端正にレイアウトすることで、アートイベントとしての格式と島の個性をストレートに伝えました。さまざまなパンフレットが並ぶ案内所でも、ひときわ目を引く佇まいを意識しています。

迷わず巡れる「動線重視」の誌面レイアウト

中面では、旅行者の行動の流れに合わせてページ構成を丁寧に組み立てました。

  • 作品・文化エリア:写真の美しさと島の情景を活かした誌面で、鑑賞への期待感を高める。
  • 案内・実用エリア:高低差や所要時間、鑑賞ルート、休憩スポットを、分かりやすいマップやインフォグラフィックスで整理。

瀬戸内の海と空を思わせる爽やかなブルーを基調に、ゆとりのある余白を確保することで、歩きながら確認しても「今どこにいて、次にどこへ向かうべきか」がスムーズに理解できるレイアウトに仕上げました。

仕様

サイズ (W)147mm ×(H)210mm
印刷 オフセット印刷
色数 プロセスカラー
紙質 b7トラネクスト120.5kg
加工 中綴じ 8ページ

観光・イベントパンフレットの制作をご検討中の方へ

パンフレットは、情報を届けるだけでなく、手に取った方の足を動かし、その土地やイベントへの愛着を育む大切なコミュニケーションツールです。
「掲載したい情報が多くてまとめきれない」
「従来の案内物を見直して、より多くの人に魅力を届けたい」
「手に取った瞬間に価値が伝わる、質感にこだわった印刷物を作りたい」
そうしたお悩みがございましたら、企画や構成の初期段階からお気軽にご相談ください。目的やターゲットに合わせた情報整理から、実際の利用シーンに即したレイアウト、用紙の選定まで、トータルでサポートいたします。

TOP
ABOUT WORKS CONTACT